CyberGlossary

マルウェア

ワイパー型マルウェア

別称: ディスクワイパー, 破壊型マルウェア

定義

金銭目的ではなく、データ・ファームウェア・ブートレコードを不可逆的に消去・破壊することを主目的とする破壊的マルウェア。

ワイパーは利益ではなく破壊を目的とするマルウェアで、ファイル、ディスクセクタ、パーティションテーブル、ファームウェアなどを上書きし、システムを起動不能・データ復元不能にする。一部のワイパーはランサムウェアを装って身代金要求のメッセージを表示するが、実際には復号鍵が存在しない。国家支援によるサバタージュ、ハクティビズム、戦時下のサイバー作戦で典型的に用いられ、2022 年以降のウクライナのインフラ攻撃で大量に使われた。対策としては、検証済みのオフラインバックアップ、改変不能ストレージ、ネットワーク分離、堅牢な EDR/XDR、PsExec やグループポリシーなどの管理ツールの制限、破壊的インシデント疑い時の迅速な封じ込めが重要となる。

  • ランサムウェアを装い、数十億ドルの被害を出した NotPetya(2017 年)。
  • 2022 年にウクライナを標的に使用された HermeticWiper と CaddyWiper。

関連用語