CyberGlossary

アプリケーションセキュリティ

ミューテーションファジング

別称: 変異ファジング, サンプルベースファジング

定義

正常な既存サンプルを、ビット反転・バイト挿入・ファイルの結合などでランダムに変異させて新たな入力を作るファジング戦略。

ミューテーションファジングは、画像、ネットワークパケット、文書などの正常な入力コーパスを起点に、ビット反転、バイト置換、ブロック削除、スプライスといった小さなランダム変更を施して新たな入力を生成します。生成型ファザーと違って入力フォーマットの文法定義は不要なため、任意のパーサやプロトコルに素早く適用できます。AFL++ や libFuzzer はカバレッジフィードバックと組み合わせることで、深いコードパスに到達し、メモリ安全性に関わるバグを引き起こす入力を高速に進化させます。SSDLC の中で、コーデック、ファイルパーサ、カーネルドライバ、暗号ライブラリの堅牢化に広く使われています。

  • AFL++ で正規 PNG ファイルを変異させ、libpng のヒープオーバーフローを発見する。
  • libFuzzer で正規 HTTP リクエストを変異させ、自作 HTTP パーサをクラッシュさせる。

関連用語