CyberGlossary

マルウェア

ファイルレスマルウェア

別称: メモリ常駐型マルウェア, LOL 型マルウェア

定義

ディスク上の従来型実行ファイルを使わず、主にメモリ上で動作して正規のシステムツールを悪用するマルウェア。

ファイルレスマルウェアは、PowerShell・WMI・.NET・WSH・Windows レジストリといった正規コンポーネント(LOLBins)を悪用してメモリ上で動作することにより、ディスク上の痕跡を最小化する。これは「Living off the Land」と呼ばれる手法である。初期コードはフィッシング文書、エクスプロイト、メモリ型ローダなどを通じて配信され、その後のステージはリフレクティブロードでメモリに展開され、ディスクへ書き出されないことが多い。シグネチャ型 AV がスキャンする実体ファイルがほとんどないため、検知が一段と難しい。対策としてはスクリプトブロック/コマンドラインの監査ログ、AMSI 連携、ふるまい・メモリ検査を備えた EDR、Constrained Language Mode と WDAC による PowerShell の制限・署名運用などが挙げられる。

  • リフレクティブにメモリへロードされる PowerShell 製の Cobalt Strike Beacon ペイロード。
  • Windows レジストリにエンコード済みペイロードを格納するファイルレスマルウェア POWELIKS。

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