CyberGlossary

暗号

ECDSA

定義

DSA の楕円曲線版で、FIPS 186 で標準化された電子署名アルゴリズム。短い署名長と、楕円曲線離散対数問題に基づく安全性が特徴。

楕円曲線デジタル署名アルゴリズム(ECDSA)は DSA の楕円曲線版で、ANSI X9.62 や FIPS 186 で標準化されています。署名時はメッセージのハッシュを計算し、署名ごとに乱数 k を選んで、曲線のベース点と秘密鍵から組 (r, s) を生成します。検証は公開鍵、ハッシュ、(r, s) のみで行い、秘密鍵は露出しません。署名長はコンパクトで、代表的な P-256 曲線では約 64 バイトです。TLS、コード署名、JWT、多くの暗号資産(Bitcoin、Ethereum は secp256k1)で広く使われています。最大の落とし穴はノンス k の再利用や乱数品質の不足で、k の重複は秘密鍵を直接露出させます(Sony PS3 ファームウェア署名事件が有名)。確定的かつサイドチャネルに強い EdDSA(Ed25519)が現在は好まれることも多くなっています。

  • TLS サーバー証明書では RSA に代わり ECDSA-P256 の採用が増えている。
  • Bitcoin の取引は secp256k1 上の ECDSA 署名で承認される。

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